なんで、どいつもこいつも俺のこと知ってるんですかー。

 

 

 

三次試験終了 

 

 

 

「ホントに・・・がクリムゾンなのかい?」

「うん・・・まぁ一応」

「確かに、この鎌とか死神っぽいね♠」

俺の鎌を見てニヤリと笑うヒソカ。

・・・・怖いです。

「やっぱり。の戦ってる姿が情報どおりだったからね」

・・・・・・・やな予感がします。

 

「”クリムゾンは死神ごとく優雅に舞うように戦う”ってね」

 

ギャ―――――ッ!!

有りえないからっ!!てか誰だ!なんちゃってポエマ―みたいな文章流した奴!!

むず痒い!むず痒いよ!!

 

「ギタさん。眼科に行くことを強く、強く勧めるよ!!」

「心配しなくても、オレの視力は常人よりはるかに良いよ?」

くっ・・・そうだったこの人常人じゃなかった!!

 

「じゃ、親父の依頼断ったのってハンター試験のためだったんだね」

 

「・・・・・・へ?」

俺が悶絶していると、なにやら凄いことをさらりと言われた気がする。

「親父残念がってたな。”1度見てみたかったんだが断られた”って」

「・・・・・・スミマセン」

今月の依頼はすべて断ったのだ。・・・よく見ずに。

はい。俺が悪いです。言い訳も思いつきません。

「謝ることないよ。クリムゾンに依頼を受けてもらうのは難しいって有名だから」

「てか、俺って何でそんな皆にしられてんの?」

「さぁ?でも、一般人は知らなくても、ハンターになろうって奴なら大半の奴は知ってるんじゃない?」

さらり、とギタさんが言ってのけた衝撃の事実。

大半?!なんじゃその知名度は!本人の預かり知らない場所で有名になるんじゃない!!

 

「てか何で!?」

「依頼の正確さじゃないかい?依頼人に気に入られれば鼠算式で噂は広まるものだよ◆」

そう・・・なのかな?

 

 

「・・・・って結構古い機種使ってるんだね」

俺が首をひねっていると、ヒソカが俺が握り締めている携帯を指差して言う。

「あぁ。そろそろ買い換えようかと思ってんだ。なんか良いのしらねぇ?」

「んー・・・♣はどんなのが良いんだい?」

「薄型で軽いのが良いな。圏外なしで全国で使えて、防水だとベスト。メールと電話だけできればいいんだ。これ、防水じゃねぇんだよ;」

「薄いのはたくさん有るけど、そういうのはボクの記憶には無いな♠ビートルとかはそうだけどかさ張る重たいからね◆」

「そうか。どうすっかな」

俺がうなっていると、ヒソカが思いついたって顔をする。

「そうだ!ボクが知り合いに頼んで作ってもらおうか?携帯とか機械に詳しい奴がいるんだ◆」

「マジで?!あーでもなんか悪いよ」

「大丈夫♥あとでお金払えばいいでしょ?」

「・・・そっか・・・」

「じゃぁ電話してくるよ♥」

早ッ

行動が早すぎるヒソカに驚く。あっと言う間に見えないところまで行ってしまった。

てか俺完璧に承諾してないぞこの野郎。

 

 

唖然とヒソカの消えて行った方を見ているとギタさんに話し掛けられた。

「携帯持ってるなら番号とアドレス教えてよ」

「あ。おぅ!ギタさんのも教えてくれな?」

俺たちが地味にプチプチ携帯を弄っていると、どこからともなく「ズルイな♠ボクにも教えてよ」とヒソカが帰ってきたので、ヒソカとも番号とメアドを交換した。

ヒソカによると、携帯のことは引き受けてくれたらしい。携帯自体は2.3週間くらいでできるそうだ。

あとは相手の仕事とかの都合で、できるのは3ヶ月はするかなぁってトコらしい。

「できたらメールするよ♪ボクが預かってきてあげるから◆」

「わーサンキューヒソカ!!いくら位払えばいい?」

「知人割引で4・500万ってとこかな?」

結構するなー。まぁハンドメイド(?)だし。しょうがないか。

「わかった。んじゃ携帯もらうときでいいか?」

「もちろん◆」

図らずも俺の携帯問題解決。

こんな所で解決するとは夢にも思ってなかったさ。

 

 

 

そのあと3人でトランプをしようと言うことになった。

「俺、トランプよく知らねぇ」というと「ならいっしょにやろう♣」とヒソカのひざの上にひょいと乗っけられてしまった。

頭の上から聞こえる笑い声が怖かった。

何種類かのゲームが終わると、今度はギタさんのあぐらをかいた足の上へ乗っけられてしまった。

「・・・・なぁ。ゲームが見れて楽しいんだけど、2人して俺のこと子ども扱いしてねぇ?今気づいたけど。」

俺、もうハタチなのに。なにこのパパと子供みたいな。

・・・まぁ別に良いんだけどさ。

「してないよ♥ゲーム見るにはこの位置が丁度いいじゃないか◆」

「うん。小さいし

「ギタさんとヒソカがでけーの!俺は標準くらいはあるの!!170あるの!」

軽く言い合いをしつつゲームを再開する。

そのうち眠くなってしまって、カタカタを子守唄にギタラクルのひざの上で爆睡

あとから降りてきた受験者は3人を見まいと必死だったのは言うまでも無い。

 

 

そのあと、俺の寝起きが悪かったり、トランプが異様に弱かったり

ゴンたちが降りてこなくてハラハラしたが、無事皆降りてきた。

 

 

「おーいゴン!キルア!クラピカ!レオリオー!」

ギタさんたちのもとを離れゴンたちを出迎えに行く。

!!」

ゴンが真っ先に気付いて駆け寄ってくる。

みんなボロボロでお疲れ気味に見えるのに、この子だけは変わらないというか、キラキラしてるのは何故だ。

「いきなり落っこちるから心配したんだぞ!」

ゴンの後ろからゆったり登場したキルア。

やっぱり勘違いされていたようだ。

あれは知ってて落ちたんだぜ?そこんとこ宜しく。俺そこまでまぬけちゃんじゃないから。・・・多分。

 

もクリアしたんだね!よかった」

「〜〜〜っ!ゴン!君は癒し系だ!!」

ニコニコと笑うゴンの澄んだオーラはまさに癒し!ヒソカとギタさんと2日ほども一緒に居た所為か余計だ。

せめてギタさんがイルミだったらまだなんかこう、違ったのに。

上機嫌でゴンの頭をグリグリしていると

はどれくらいでクリアしたんだ?」とクラピカに聞かれた。皆も聞きた気だ。

「んーたしか6時間49分?」

「「「「早っ」」」」

「俺運良かったからなー。強い奴とペアだったんだよ」

「誰だ?強い奴って」

レオリオが聞く。

 

「ギタラクル」

 

「「「「はぁ?!」」」」

うんうん。素晴らしいハモりだね。

 

 

 

『第3時試験通過人数26名(内1人死亡)』

 

 

 

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20050925