『これより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の応接室までおこし下さい。
受験番号13番の方、13番の方おこし下さい』
面談
「・・・・あ。俺だ」
さり気にゴンとクラピカの話を立ち聞きしていた俺は呼ばれたのを機にその場を離れた。
いや。通りかかって出て行こうとしたんだけど、出て行ける雰囲気じゃなかったんだよ!!
なんでもヒソカに夢中で背後の敵に気付かず、やられたところをヒソカに助けられて悔しいらしい。
・・・・ゴン!お前偉いぞ!良く頑張った!!!青春だね!
うんうんと頷きながら進んでいくと、応接室を発見。
何たくらんでるんだろ。ネテロじぃちゃん。
そんな気がしてならない。
てか、あの狸がこんな面白そうなイベントいじくらない訳が無い。
・・・・悲しいことに親友の孫、俺が参加してるっていうオプション付きだし。
「失礼しまーす」
「うむ。まぁ座りなされ」
中は純和風な和室が広がっていた。相変わらずだなじぃちゃん。
「で、何企んでんだじぃちゃん」
「わしを何じゃと思っとるんじゃお主は」
いや・・・・狸じじぃ???
「今失礼なこと考えたじゃろ」
「・・・・・いいえ?」
超笑顔な俺。
じと目のじぃちゃん。
「「・・・・・・・」」
「まぁ良い。2・3質問するでの。」
「・・・おう」
「まず、何故ハンターになりたいのかな?」
「なりたい!ってわけじゃねぇけど、資格目的かな。あと勝手に応募しくさったジンさんに馬鹿にされないため?」
「なんじゃ、勝手に応募されてやっと来おったのか」
「やっとって・・・」
「そうじゃろうが、いくら待っても来やせんで!」
「だって・・め」「面倒じゃったんじゃろ?」
「スミマセンそのとおりです!」
怖ッ!半眼でこっち見ないでくれ!!
「・・・次の質問じゃ、他の9人中で一番注目しておるのは誰じゃな?」
「・・・・ん〜〜?友達になった奴らはイヤでも気になるけど・・・・1番は選べネェな」
「そうか・・・・最後の質問じゃ、この中で1番戦いたくないのは誰じゃ?」
「殺し合いなら誰ともしたくねぇな。手合わせなら・・・ヒソカかな・・・めっちゃ本気で来られそうだ」
「そうか。あいわかった。御苦労じゃった」
「・・・意外にあっさりしてるな」
「ふん。わしだってそんなに暇じゃぁないのじゃよ〜」
ぷいっとそっぽを向くじぃちゃんに、俺はちょっと呆れる。
「何やってんだよいい年こいて」
「わしはまだまだ現役じゃ」
「知ってるよ」
「ほら、次がつかえておる。さっさと出て行かんか」
「ふ〜ん?まぁいいや。んじゃ、失礼しまぁす」
パタンとドアを閉めてそそくさ退散する。
にしても、最終試験何やんだかなぁ〜。
結局何を企んでいるかは解らず仕舞いだったな。
あれは絶対なにか企んでるはずだ。
俺がのろのろ歩いているとヒソカとばったり鉢合わせた。
うわぉ。
「やぁ♣奇遇だね♥」
「おぅ。これから面接か?」
「そうだよ◆いったい何を聞かれるんだい?」
「まぁ行ってからのお楽しみって事で、同じ質問じゃないかも知れなし」
「そうだね・・・♣じゃぁ行って来るよ♠」
「おぉ。いってらっしゃい」
「・・・・クックックッ・・・♥」
ヒソカは上機嫌で去っていった。
面接は順調に進み、ネテロじぃちゃん特製、最終試験が始まる・・・。
20050931