ふぃー。やっと合格しだぜぃ。
気分晴れ晴れ。これでジンさんに馬鹿にされずにすむ!!
・・・・って、皆どうしてこっちを見ていらっしゃるのかな??
続・決闘
「・・・・・・えっと・・・何??」
無言で凝視するのはやめてくれ。
「・・・・・・・・反則とかしてないよな?」
ネテロじぃちゃんを振り返って尋ねる。
「・・・しておらん。お主は合格じゃ」
・・・・だよな〜。なんで皆してガン見すんだよっ!!
「お?キルア顔赤いぞ?熱でもあんのか?」
目の前に自分を見上げるキルアの顔が若干赤い。
「・・・・・・」
反応が無い。
「おぃ、大丈夫か?」
覗き込むと、焦ったように答える。
「だっ大丈夫だよっ!!」
「どれっ」
コツン
「・・・・・・・っ!!!」
いきなりオデコをくっつけてきたに心底驚くキルア。
「んー異常なし!」
「・・・・・・・大丈夫だって言ったじゃんか」
「心配してやったんだろ?」
プイとそっぽを向いてしまったキルアに苦笑する。
・・・・・誰かに似てる気がすんだけど・・・誰だっけ?
しばらくうんうん唸っていたが、未だ自分に集まる視線に居心地悪そうに眉をひそめた。
「・・・・・・俺の顔に何かついてますか?」
周囲にぐるりと視線をやるが反応が無い。
近くにいたクラピカとレオリオに顔を向けて再度尋ねる。
「なぁ?何かついてる?」
「いや・・・・すまない。あ、あまりに見事な試合だったのでな」
凄く焦ってるのは気のせいか?
「その・・・なんだ?まぁそういうことよ!!」
「そうか?・・・・まぁいいや、次クラピカ試合だったよな?ほどほどに頑張れ!」
グッと親指を立ててエールを送る。
「・・・あぁ」
おぉ、神妙な面持ちだなクラピカ。
ま、相手があのヒソ・・・
ずしっ
「ボクの応援はしてくれないのかい?◆」
「・・・・・ヒソカ・・・・重い」
いきなりヒソカに後ろから覆い被された。
俺がヒソカをおぶっているような体制はかなりキツイ。
てか重い。
「つ〜ぶ〜れ〜る〜っ!!」
「応援は?」
ガキかこんちくしょう!!
「ハイハイ。殺さないように頑張れ!」
「ククク・・・・まぁ許してあげよう♪」
偉そうだなぁオイ。
そこでようやく体重をかけるのをやめてくれた。
「ヒソカ、俺をつぶす気かよ・・・」
まだ俺の首あたりにまとわりついているピエロに恨めしく聞く。
「ん〜それもいいかもね♥でも、できればそれはべッ・・・」
ヒュッ・・・
「ぅわっ」
「おっと♠」
またもや針が飛んで参りました!!
危ねぇ!!
2人とも反射で避けたから当たらなかったものを!
「・・・・・邪魔されちゃったな♠」
ボソリとヒソカが何か言ったが聞き取れなかった。
「ギタさん何すんだよ!危ないじゃねぇか!!」
「カタカタカタ・・・」
しまった!!ギタさんは人語不可だった!!
「ヒソカ対クラピカ!両者前へ!!」
「呼ばれちゃった☆じゃ、頑張ってくるよ♥」
ニコニコと去っていくヒソカ。
投げキッスとかするな馬鹿。
・・・・何だったんだ結局。・・まぁいいや。
試合は結構クラピカも頑張ってたんだけどヒソカ優勢。
だったんだが、何故かヒソカがいきなり負けを宣言してクラピカの勝ちだった。
「一応おめでとう。クラピカ」
「あぁ、ありがとう」
クラピカはやや虚ろというか、考え事をしているようだった。
「・・・・おまえ何か言われたんじゃねぇのか?」
「・・・・・あとで話す」
レオリオの問いにもボンヤリ答える。
・・・・・何なんだ?ヒソカ・・・お前何言ったんだよ。
ヒソカを伺い見るも上機嫌に鼻歌を歌っているだけだった。
「ハンゾー対ポックル!両者前へ!」
開始直後、俺とは反対に、ハンゾーがポックルの後ろをとり、
ゴンの時みたいに、腕を折る大勢になった。
「悪いがあんたにゃ容赦しねーぜ」
ハンゾーが脅し文句をいう。鋭い視線はさすがプロだ。
・・・ん?あんたにゃ?・・・ってことは。
「・・・・・俺には容赦してくれたのか?」
「バッ・・・!!お前にんなことしてたら死ぬ!」
「またまたぁ〜お世辞言っても何もでねぇぞ?」
「あ〜もう!引っ込んでろ!・・・・・・どうする?」
鋭くポックルに迫る。
「・・・・・まいった」
ハンゾーの勝利だった。
ヒソカ対ボドロの試合は、ヒソカの圧勝。
次のポックル対キルアはキルアの戦線離脱でポックルの勝ち。
ボドロ対レオリオは、ボドロさんのケガを理由に延期。
まったくレオリオらしい。
そして・・・ギタラクル対キルアの試合開始が告げられた。
20051002