ヒソカの指差した方に行くと、レオリオとがいて
無事だったんだって安心した。
二次試験開始
レオリオの香水のにおいをたどって2次試験会場に走りながら、
オレはの心配をしてた。
ヒソカが言うには、も合格らしいけど、すごい速さで別方向に走ってったってクラピカが言ってたから。
は強いと思うけど、なんか抜けてるっていうか。心配。
・・・あ、こんなこと思ってから怒られるかな?
「大丈夫かな・・・」
「心配はいらないだろう、はこんなところで落ちたりしない」
ぽつりと零した言葉にクラピカが答えてくれた。
その横顔は自信で満ちてて、勇気付けられた。
うん!そうだよね。を信じよう。
俺は頭を切り替えてレオリオの香水を辿ることに専念した。
しばらくして会場に着いて、レオリオとを探してた。
突然、後ろからゾクッとするものを感じて振り返ってみたら、楽しそうなヒソカが左の方を指してた。
走っていくと、殴られたほっぺがものすごく腫れたレオリオと、けらけら笑いながらレオリオに傷薬をぬってるがいた。
「レオリオ!!」
呼ぶと二人ともこっちに気付いてくれた。
レオリオはむすっとした顔で、は楽しそうな顔で。
「うむ。腕の傷以外は無事のようだな!」
きっぱりというクラピカはレオリオの顔の怪我に気付いてないみたい。
「てめ・・・良く顔見ろ、顔を」
イライラした風にレオリオがいうとやっと気付いたみたいで顔を引きつらせてた。
「ぶふっ・・・・」
そんな2人のやりとりに、吹き出してくすくす笑ってる。
「クラピカ!!お前最高!!!」
・・・・なんか心配して損したかも。なんて思った。
あ!そういえば
「いつから気が付いてたの?」
レオリオ・・・まさかヒソカに担がれてた途中とか・・・?
だったらかわいそうだなと思って恐る恐る聞いてみる。
「あ?あぁついさっきな」
そっか、よかったぁ。どうやら心配していたことはなかったみたい。
「が容赦なく薬つけるもんだから、痛くて飛び起きたぜ!!」
「いいんだよ!俺なりの勇者への賛辞だ!それに遠慮したほうが痛いって知ってるだろ?」
ニコニコと楽しそうにが言う。
「まぁな・・・しかしなんでオレ、こんなケガしてんだ?どーも湿原に入ったあとの記憶がはっきりしなくてよ」
オレたちはホントのことを言わないでおこうって決めた。
そのあと、キルアが来てくれて、どうやって戻って来たんだって聞くから、正直に言ったら、変わってるって言われちゃった。そうかな〜??
レオリオの香水って独特だし、皆も集中すればできると思うんだけど。
オレが首をかしげていると、ぽんって頭に何かあたった。
上を向いてみると笑顔のと目があった。
「聞いたぜ?ゴンもみんなのために頑張ったんだってな」
偉いなって言ってオレの頭を軽くぽんぽん叩く。
のこういう笑顔はとっても綺麗で、オレ大好きなんだ!
なんだかミトさんみたいにあったかい。
オレが照れてると、なんだかキルアに睨まれちゃった。
何でだろ?
そんな風にしてたら時計が12時をさして、建物の扉が開いた。
いよいよ2次試験開始。かんばろう!
20050921 ゴン視点、難しい;